このブログで発売のたびにご紹介している「江戸川乱歩異人館」の第6巻が発売されています。これまでと同じく表紙は「ドクロ」のだまし絵になっています。新しい手法で描いていていいですね。
私は、"Skull illusions"が好きでして、このコミックの表紙を含めていろいろ画像を集めているのですが、今回はその中でも「和製」をテーマにいくつか紹介してみましょう。まずは浮世絵の中に多くのだまし絵を取り入れている歌川国芳の中から2つほど。
歌川国芳:浅倉当吾の霊(部分)
歌川国芳:木曾街道六十九次之内/細久手・堀越大領
国芳はこの他にも、着物の柄がドクロになっているものがいくつもあります(機会があればまたこのブログに載せてみます)。
これは寺沢武一氏の有名な作品「コブラ」に登場する一コマ。宇宙海賊コブラが怪人に襲われ、その怪人の弱点が「ドクロの眉間にある」という情報を得るのですが、それがどこにあるか分からない……。ピンチに陥るのですが、ふと壁にある人形が2つ寄り添った時に「ドクロ」の形になることに気づき、見事に弱点を見つけてやっつけるというストーリーです。これもうまく描かれた "Skull illusion" だと思います。この他にもいろいろあるのですが、紹介はまた別の機会にでも。